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RSウイルス
RSウイルスについて
RSウイルスは、風邪ウイルスの一種とされ、2歳までに乳幼児のほぼ一度は感染すると言われているウイルスです。
母体からの移行抗体だけでは感染防御が不十分なため、生後数カ月の赤ちゃんであっても感染する恐れがあります。
また、一度感染しただけでは感染を防ぐ免疫が不十分なため、何度も繰り返し発症します。
ただし、発症のたびに症状は軽くなっていきます。
RSウイルスは感染が強く、1歳未満の乳幼児が感染すると重症化しやすく、細気管支炎や肺炎を発症し、緊急入院が必要になる事もあります。
最悪の場合は命を落とす危険性もある、ウイルスです。
このRSウイルス感染症に対しての、特別な治療法はありませんので、感染予防が重要になります。
RSウイルスは、インフルエンザよりも一般的には聞きなれないウイルスかもしません。
風邪ウイルスの一種ですので、症状も風邪に似ているため、病院でも風邪だと診断されやすいのですが、呼吸器や心臓に先天的な疾患がある乳幼児や早産児は、特に重症化しやすいため、十分注意が必要です。
RSウイルスの感染
RSウイルスは、A亜型とB亜型とに大きく分類され、その年によって流行する亜型は違いますが、どちらの亜型であっても重症度に変わりはありません。
RSウイルスは感染者との密接な接触により、感染者の気道分泌物から咳などで生じた飛沫を吸い込む事や、気道分泌物が付着したオモチャをしゃぶる事などで、目、鼻、喉などの粘膜から体内にウイルスが侵入し、感染を起こします。
また、気道分泌物が付着したオモチャを触った手で、目、鼻、喉などの粘膜にウイルスを運んでしまう場合もありますので、予防のためには、しっかり手を洗う事が重要になります。
自分が感染しない事も、他人にうつさない事に繋がりますので、家族でうがい、手洗いを習慣付ける事も大切です。
食事や調理の前だけでなく、鼻をかんだ後も、しっかり石鹸で手を洗うようにしてください。
RSウイルスに感染した乳幼児は、潜伏期の5日程度は、症状が現れる前に周囲の人へ感染を広げてしまう恐れがあります。
また、症状が治まってからも、1~3週間は周囲の人へ感染を広げてしまう恐れがありますので、十分注意が必要です。
生後6カ月未満の赤ちゃんの血液中にある、母親の移行抗体では、このRSウイルスの感染を防ぐ事ができません。
特に生後6カ月未満の赤ちゃんは感染すると重症化しやすいので、風邪をひいている人から隔離するなど、感染を防ぐ事が重要です。
RSウイルスの症状
RSウイルスは、2歳までの乳幼児がほぼ感染すると言われている、感染力が強いウイルスです。
しかし、これほど蔓延しているにも関わらず、認知度が低く危険性もあまり知られていないウイルスです。
RSウイルスは、感染すると肺炎や細気管支炎などの呼吸器系の症状を引き起こします。
RSウイルスは、接触や飛沫によって目、鼻、口などの粘膜から体内に侵入し感染を起こします。
2~5日の潜伏期の後は、発熱、鼻水、咳などの風邪に似た症状が現れますが、通常は1~2週間程度で軽快します。
しかし、2歳以下の乳幼児はしばしばし肺炎や細気管支炎を発症し、特に6カ月未満の乳児は重症化して緊急入院が必要になる事も珍しくありません。
免疫不全児、早産児、呼吸器や心臓に先天的な疾患がある乳児は、特に重症化しやすいため、十分注意が必要です。
RSウイルスの予防
感染力が非常に強く、重症化しやすいRSウイルスの感染を防ぐには、何よりも予防を行う事が重要です。
このRSウイルスは、オモチャに付着してからも6時間は感染力を維持していると言われています。(RSウイルスinfo.net 予防と対策 RSウイルス感染症は予防が大切)
そのため、外出後や食事や調理の前には、うがい、手洗いをこまめに行う習慣を付けましょう。
RSウイルスは、秋から春に流行しやすいため、その間は乳幼児を人ごみに連れて行かない事も大切な事です。
RSウイルスは、風邪ウイルスのように、目、鼻、口の粘膜から体内に侵入し感染を起こします。
もし家族に風邪をひいている人がいれば、マスクを着用して、唾液や鼻水が飛び散らないように気を付け、乳幼児の身の回りのものはこまめに消毒する必要があります。
父親や母親の感染から子供にうつしてしまう事もありますので、たとえ症状が軽くても油断せず、しっかりうがい、手洗い、消毒を徹底するようにしましょう。
RSウイルス感染症の診断と迅速検査
生後1~2カ月の赤ちゃんでは、典型的な細気管支炎症状を呈さない場合もあり、哺乳不良、活気不良、無呼吸発作、チアノーゼ(皮膚の色が紫色になる状態)などの症状を認めた場合に、RSウイルス感染症を疑います。
RSウイルス感染症を疑った場合、その診断を確定しなければならないわけですが、現在は便利な迅速診断キットがあります。
RSウイルス迅速検査キットにもさまざまな種類があり、どれも15分程度で検査結果がわかりますので診断が非常に容易となっています。