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小児肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン接種

細菌性髄膜炎を予防する「小児用肺炎球菌ワクチン」「ヒブワクチン」と死亡との因果関係はありません。現在は通常に接種再開しています。同時接種も可能です。心配でしたら単独で接種してもかまいません。

●小児肺炎球菌ワクチン「プレベナー」
2010年2月24日より予防接種がはじまりました。肺炎球菌は文字通り、肺炎の原因になる細菌です。でもそれだけではありません。ほかにも、細菌性髄膜炎、菌血症、中耳炎といった病気を起こします。
肺炎球菌というのは実はそこら中にいる菌で、子どもの多くが鼻の奥や気道に保菌しています。保菌しているだけでは問題ありませんが、残念ながら小さな子どもは肺炎球菌に対する抵抗力をもっていませんので、比較的簡単に肺炎球菌に感染してしまいます。

カゼをひくと中耳炎になることがありませんか?これはカゼによって粘膜の抵抗力が落ちると、耳で感染症を起こすためです。このように、肺炎球菌は、耳で感染症を起こすと「中耳炎」に、肺に入り込んで「肺炎」に、血の中に入り込んで「菌血症」に、脳や脊髄を覆っている髄膜の中に入り込んで「細菌性髄膜炎」を発症します。子どもの肺炎球菌感染症は、小児用の肺炎球菌ワクチンで予防できます。小児用の肺炎球菌ワクチンは100カ国以上で使われていて、定期接種をしている国では細菌性髄膜炎などの重い感染症の発症率が98%下がる国もありました。(MMWR57(6):144-148

接種スケジュールは標準として、初回免疫を2カ月齢以上7カ月齢未満で開始し、27日間以上の間隔で3回接種します。追加免疫は通常、12~15カ月齢の間に1回接種します。合計4回の接種です。この時期に接種を開始できなかった接種もれ者には、次のようなスケジュールで通常接種します。
※7カ月齢以上12カ月齢未満の場合:初回免疫を2回、27日以上の間隔で接種したのち、60日間以上あけて追加接種を12カ月齢後に1回接種します。
※12カ月齢以上24カ月齢未満:60日間以上の間隔で2回接種。
※24カ月齢以上9歳以下:1回接種。
通常、生ワクチンの接種をした場合27日以上、不活化ワクチンの接種を受けた場合6日以上間隔をおいて本剤を接種しますが、医師が必要と認めた場合には、同時に接種することができます。

●インフルエンザ菌b型ワクチンについて。
インフルエンザ菌b型(Hib)ワクチン「アクトヒブ」が、2008年12月から接種始まりました。一時中止していましたが現在再開しております。インフルエンザ菌b型は主に免疫機能の未熟な乳児において、細菌性髄膜炎や肺炎、中耳炎といった病気を引き起こします。Hibワクチンは任意接種(自費)として扱われます。接種対象年齢は、生後2カ月~5歳まで。標準開始年齢は生後2~7カ月未満で、初回免疫として4~8週間の間隔で(医師の判断によっては3週間でも可)3回、追加免疫として約1年後に1回接種を行います。7カ月~1歳未満の場合は初回免疫2回、追加免疫1回で、1~5歳未満の場合は1回接種とされています。

●日本脳炎のワクチンについて。
1期のかたは新ワクチンの接種が可能となりました。また1期をうてずに終了してしまった方は2期に無料で1期の残りを接種することが可能となりました。また2期の方も受付しています。

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